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インハウスデザイナーはなぜレベルが低いと言われるのか?

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インハウスデザイナーはなぜレベルが低いと言われるのか?

2019.04.26.

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インハウスデザイナーをインターネットで検索してみると、関連キーワードに「インハウスデザイナー レベル 低い」というものが出てきます。ボク自身、11年もの長い間企業でインハウスデザイナーとして制作してきたので、この関連ワードには思うところがあります。

これからインハウスとして働こうとしている人なのか、それとも実際に働いている人なのか、誰がレベル低いと感じているのかはわかりませんが、どうしてそういったキーワードで検索されているのか、長年経験してきたボクなりにインハウスに対して思うことを書いてみたいと思います。

インハウスデザイナーの一般的なイメージ

これからデザイン業界に入ろうとしている人や、現在デザイン制作会社や広告代理店などでデザイナーとして活躍されている人たちが抱いている一般的なインハウスデザイナーのイメージは、

  • デザイナーの人数が少なめで大変そう
  • 制作会社で働いたことのない(あるいは働けない)人がデザインやってそう
  • その企業の制作物に縛られるから成長できなさそう
  • 横のつながりできなさそう

であったりだと思います。
以前インハウスデザイナーで働くメリットとデメリットをまとめたブログも書いたので、よければそちらもご覧ください。

そのうえでハッキリ言います。80%はそのイメージで間違いないです。インハウスデザイナーのほとんどがボクもそうですが芸大や美大、デザイン系の専門学校を卒業しているわけでもなく、制作会社で働いた経験のない人だと思います(そうでない人ももちろんいらっしゃいますが)。

それが顕著に現れているのは、自社のECサイトを運営している企業です。企業内で自社のECサイト制作に関わっている人も、ボクはインハウスデザイナーと呼んでもいいと思っていて、この人たちはほとんどECサイト運営がweb制作の、デザインキャリアの入り口です。新商品のバナーをつくったり商品ページをつくったり写真を撮影したりという制作業務を行なっているのですが、写真やデザインの基礎知識を持ち合わせている人はほとんどおらず、大体自己流の独学です。

インハウスの環境はコーディングが特にひどい

独学でかつ、デザインを教えてくれる先輩や同僚がいない環境が当たり前なので、自分がデザインした制作物の良し悪しになかなか気付けません。バナーやチラシなどはいくらデザインが拙くても完成させることができればある程度は様になってしまいますが、特にwebページのコーディングを行った結果のhtmlソースは本当に独学ならではのクオリティが出てしまいます・・。

ボクは過去に先輩方がつくったwebページを幾度となく修正しないといけない局面に遭遇し、大変な思いをしてきました・・画像やデザインに使用した元データなどのファイル管理もずさんな場合もよくありますし、知らない人も多いからルール化させることも難しいんですよね。

また、将来フリーランスとして独立を考えている人や、制作会社でデザイナーとして働くためのステップと考えている人も多く、自己流ながらもある程度デザインができるようになると退職する人も多いです。一般企業の場合、デザインが一人前にできるデザイナーを採用すること自体がかなり難しく、また初心者デザイナーを採用し、経験によって成長してもらうというサイクルを繰り返します。「レベルが低い」という印象はそういった複数の要因からきていると感じました。

インハウスデザイナーをひと括りにしてはいけない

ただ、冒頭で80%といったように、インハウスデザイナー全体がレベル低いというわけでは決してないと思います。例えば血液型はA型の人は几帳面な性格の人とよくいわれますが、全員が几帳面とは限らないですよね。それはもちろんインハウスデザイナーにもいえます。デザイン制作会社でバリバリ制作してきた人が一般企業に転職して制作していることもありますし、デザインを大事にしている企業ではデザインチームを設け、外注含めたくさんのデザイナーを活躍させているケースもあります。

ボクが企業内でデザインチームを結成し、新たにデザイナーの採用活動をしていたときは制作会社でデザイナーとして働いていた人も多く応募してくれましたし、しっかりデザインされた作品を提示してくださったデザイナーさんも少数ではありましたがいらっしゃいました。ただ、ほとんどの人が制作会社で働いていくことに疲弊していましたが・・(笑)

企業がインハウスデザイナーを求める理由

昔に比べてデザインの重要性は一般企業にも浸透していて、一般企業でも積極的にデザイナーを採用し、企業内にデザイナーがいる環境も珍しくなくなりました。

その一番の理由はなにか?
簡単にいうと「コストカット」です。ここでいうコストというのはお金だけではありません。デザインを誰かに依頼する場合、デザインの制作工程は全体の後半であって、前半は打ち合わせや予算調整など、先に決めないといけないことがたくさんあります。しかもデザインの進め方を理解している企業側の担当者はまだまだ少なく、コミュニケーションに対する時間をかければかけるほどお金も時間もかかってしまうという悪循環が生まれます。その時間の節約が大きいのです。

インハウスの強みはその企業を「わかっている」こと

インハウスデザイナーの強みはデザインスキルではなく、その企業のことを「わかっている」ということです。

働いているスタッフたちの人間関係や性格、企業が目指していることやリアルタイムで進めていること、デザインに対しての考え方、スタッフ各自のスキルや思いなど・・その企業内のある程度のことを理解することができているので、制作する場合にしても外部の人にお願いするよりスムーズなんですよね。「知っている」ということと「わかっている」ということの違いがデザインスキルよりも重要なのです。

インハウスとしてデザインレベルを上げるには?

ここからは20%のほうの話になりますが、レベルが低いからといって避けるにはまだ早いです。企業内で制作することは前提としてありますが、企業でももちろんいろんな企業がありますよね。その中でもデザイナーがいる企業は多少なりともデザインの重要さを理解しているので、間違いなくデザイナーがいない企業よりもリテラシーは高いです。

そこからはインハウスデザイナーのクリエイティブ能力の発揮どころです。
デザインの重要性をより訴えるような活動をしたり、勉強して努力してデザインのクオリティを素人目に見てもわかるように上げていく、またはどんどんアウトプットして制作していく。そうすることでよりデザインの重要性を伝えることができ、デザインで企業の見せ方も操作できるようになります。もちろん自分自身のレベルも上がりますし、スキルの高いデザイナーを採用できるようにもなります。

そうなってくると一般企業内でも良い循環ができ、最終的にはその企業のデザイン制作部門として子会社化できたりするかもしれません。インハウスならではの夢がありますよね。

デザイナーとしてスキルが上がれば面白い仕事も舞い込んでくる!

また、自分の努力次第ではインハウスデザイナーのほうがチャンスが巡ってきやすいという場合もあります。それはなんといってもその企業のことを「わかっている」ということと、もうひとつ企業内にデザイナーの人数が少ないからです。前述したようにほとんどの人がデザインの制作工程を知らないので、できる人が身近にいるとその人一辺倒になります。

なので新しい制作の仕事もどんどん任されます。ボクの場合、入社当初はwebデザインしかできませんでしたが、実務を通してロゴデザインや名刺、封筒、チラシ、ポスターなどのグラフィックデザインを経験し、パッケージデザインやプロダクトデザインにも関わり、企業ブランディングを考案・実践に至るまでになれました。

大勢のなかの一人として切磋琢磨して突き抜けるか、人が少ない環境で四番打者として居座り続けるか・・どちらにしても一長一短ですが、低いデザインレベルはデザインが好きなら自分次第でいくらでも高められるということです。

要は、どんな環境でも自分次第ということですね。

合わせてこちらのブログもどうぞ

インハウスデザイナーにこれからなろうとしている人、悩んでいる人に向けて、メリットとデメリットをまとめた記事も書いて発信しています。よかったら参考にしてみてくださいね。

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はじめましてBUROKIです。

ベンチャー企業にて11年間webやグラフィックデザインとブランディング経験を経て、2019年5月よりフリーランスデザイナーになりました。完全独学でフリーランスになった異色の経歴の持ち主だと思います(笑)

制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。デザイン制作のご依頼やお問い合わせなども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。

ベンチャー企業でマスターデザイナーとして働いた後、フリーランスになりました。制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。制作のご依頼なども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。

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