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フリーランスデザイナーになると、基本的にはお客さまからデザイン制作依頼がきて、仕事としてまとまれば制作して納品して完了というサイクルを繰り返していくことになるのですが、この流れの一番はじめの「お客さまからデザイン制作依頼がくる」という部分が一番の課題ではないでしょうか?
どれだけデザインができたとしても制作依頼が来ないことには仕事にはなりませんし、お金を稼ぐこともできません。フリーランスデザイナーになると誰かと仕事しない限り基本的には個人(一人)で受注から制作、納品まですべてこなしていくことになるので、制作会社で働いているデザイナーのようにデザインスキルだけ磨いていけばいいというわけにはいきません。誰かが仕事を持ってきてくれるわけではないですからね・・。
なので1件でも多く制作依頼がくるように「見つけられる努力」が必要になってきますね。
作品(モノ)だけで差別化しにくい時代
デザインを必要としている人に自分を見つけてもらうには、どんな方法があるでしょうか?
見つけられる方法の代表的なものにtwitterやinstagramのようなSNSで制作した作品を投稿して、「こんなデザインしてますよー」といった発信をすることが挙げられます。ボク自身もBUROKI designのinstagramにて定期的に制作実績を投稿しています。
その効果もあって、SNSにて制作の依頼や問い合わせも多数いただいております。ただ、このやり方は今の時代一般的になりすぎていて、同じようなことをしているデザイナーの人数が増えてしまったので、SNSから案件をとることは少し難しくなってきていると感じます。
制作実績を投稿することで自分がどんなデザインをするデザイナーなのか発信はしていますが、広い目で見るとあまりそれが伝わりません。例えばinstagramで「ロゴデザイン」と検索したとします。
すると画像のように検索結果にはいろんなロゴデザインがズラーっと出てきます。

この一覧画像の中で「このロゴはあの人がつくったものだな」と判断するのはほぼ不可能でしょう。
そして制作された作品画像だけ見てもどういう意図でこのデザインになったか、そもそもこのデザインは本質に沿っているものなのか、良し悪しがわかりませんよね。この検索画面から差別化させるにはよほど特徴的なロゴを制作するか、万人が見て素晴らしいと思えるようなクオリティのロゴを制作するかになりそうですが、素晴らしいロゴをつくったとしてもSNSは日々投稿され流れていくフロー型なので埋もれやすく、なかなかそううまくはいきません。
作品はいわばモノであり、商品です。
皆が使っているグラフィックソフトで生み出す商品にはどこか限界があって(天才除く)、見る人によっては「たいして違いがわからず選べない」という結論に至っても仕方ないかなと思います。
作品(モノ)以外からデザイナーとして見つけてもらう
デザイナーとして案件をもらえるようになりたいと思ったときに、一番に考えるのは先ほどの「制作実績を発信する」です。
ですが作品を発信するのは当たり前すぎてちょっと見つけてもらいにくい・・。少し視点を変える必要がありそうです。デザインには作品以外にも「着想」、「工程」、「制作スキル」、「手法」などいろんな側面があります。そしてその作品を制作した「人」。その辺りを発信することで他のデザイナーとの差別化になり、従来とは違うルートで見つけてもらえる可能性が出てきます。
見つけてもらえれば勝ち!
世の中にはボクよりももっと制作案件をいただいていて、引っ張りだこのフリーランスデザイナーはたくさんいると思います。そういう人たちの全員が全員、作品のクオリティだけで案件を得てきたかというと、ボクはそうは思いません。
結局のところフリーランスという働き方は、デザインクオリティよりも見つけてもらう努力や継続して案件をもらう仕組みなどを自分なりに作り出し、うまくやっている人が生き残っていける世界だと思います。制作実績を少し載せただけの自分のwebサイトをつくって待っているだけでは絶対に選んでもらえません。そんな甘い世界ではないです。
そもそもデザインの細かい部分まで見て判断できるのはデザイナーだからこその視点であり、非デザイナーでそこまで見る目や専門知識のある方はほとんどいません。しかも依頼する側が制作をお願いするデザイナーを探す時間にも限りがあります。だからこそ、まずは誰よりも先に見つけてもらう必要がある。見つけてもらえたら必ずチャンスがあると思います。
デザイン業界はほとんどの人が「無名」
ボク自身、まだ個人事業主になって2年も経っていないですが、フリーランスでなかったら一緒にお仕事をする機会なんてなかっただろうなと思う企業さまから制作依頼をいただいてきました。それは見つけてもらえたからですし、そのための準備と努力をしてきたからなんですよね。
それにデザイナーの世界は、広い目で見ると一般的にはかなりニッチ(狭いという意味)な世界で、本を出したりメディアに出ているようなデザイナーであっても、デザインの世界とは遠い人からするとあまり知られていないことが多いです。
どれだけデザインができる人であっても、ほとんどの人が無名です。少し悪い例ですが、一気に世間に名を知らしめたのは東京オリンピックのロゴ盗作騒動があったあの方くらいじゃないでしょうか?世間的に有名になれるような世界ではないですが、その分どんな人にでもチャンスがある世界です。やりようによってはいくらでもデザイナーとして活躍できるチャンスがある。
だからフリーランスデザイナーで「もっと案件が欲しい!」と思っている方は、アプローチの仕方を自分なりに考えてみるといいのではないかと思います。その努力はこれからの人生に対しても自分だけのものになるので、やってみる価値はありそうですよ。
フリーランスとしてこれからも頑張っていきましょう!
はじめましてBUROKIです。
ベンチャー企業にて11年間webやグラフィックデザインとブランディング経験を経て、2019年5月よりフリーランスデザイナーになりました。完全独学でフリーランスになった異色の経歴の持ち主だと思います(笑)
制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。デザイン制作のご依頼やお問い合わせなども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
ベンチャー企業でマスターデザイナーとして働いた後、フリーランスになりました。制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。制作のご依頼なども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
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