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一般企業はもうwebデザイナーを採用することができないのかもしれない
2019.06.02.
ちょっとタイトルが刺激的ですが、あくまで個人的な考えなのでご了承ください。
これはあくまでボクの実体験に基づいた上でのいち意見なんですが・・ここ三年くらいでwebデザイナーを筆頭にデザイナーの働き方が大きく変わってきていると感じています。ブロキ自身も11年勤めた一般企業を退職し、2019年5月からフリーランスとして活動しています。ホヤホヤです。
2年くらい前に前職でwebデザイナーの採用活動をしていたんですね。その時にビックリするくらい現役webデザイナーからの応募が少なかったんです。時期的な問題もあるかなと「find job」や「wantedly」、「vivivit」などいろんな求人サイトにて募集要項を掲載させてもらいました。2017年は年間を通して採用活動をしていたと思います。その時に「これはwebデザイナーをとりまく状況が変わってきているのかな」となんとなく思い始めていました。そんな中、あるイベントに参加したんです。
某クリエイターイベントに参加して思ったこと
ボクがフリーランスとして挑戦することを後押しくてくれた要因のひとつに、2017年に開催された大規模なクリエイターイベントがあります。ボクはそのイベントに初めて参加してみました。正直イメージと全く違いました・・ボクのイメージでは現役バリバリで活躍しているクリエイターたちが集っていて、胸を借りるつもりというか、勉強になる話をいっぱい吸収できると思っていたのですが、そのイベントにはこれからクリエイターやフリーランスになりたい人、副業としてデザインをやっている人(食えていない人)、駆け出しの人が大半を占めていたんです。
これからデザインを学んでいこうと思っている人ですら参加していたし、語弊がありますが「え、フリーランスとしてやっていけてるの?」といった人もいました。クリエイターイベントなのにクリエイターほとんどおらんやん!というツッコミを入れたいところでしたが、その時に「これは間違いなく何かが変わりはじめている」と気づきました。
「業務委託」という勤務形式には応募が殺到する
そんな中でもデザイナーの採用活動は続けていて、面接をしてもしっくりこず不採用通知を出し、まれに採用を出すこともあっても辞退され、なかなかマッチングには至りませんでしたが、それはあくまでも直接雇用の話。デザイナーの雇用のしかたは出社してもらうだけではないですよね。必要なときに制作を委託できる「業務委託」という雇用形態もあります。フリーランスで活躍されている人や副業されている人を対象に、求人サイトのfind jobでは正社員デザイナー募集と同時に業務委託デザイナーも募集できるんです。
そしたら、ある程度経験のあるデザイナーからの応募はほぼ業務委託。正社員募集には最近職業訓練校を卒業した人やデザイナーとしてのキャリアが浅い人といった具合に面白いくらい応募が分かれてきていました。
企業側としては即戦力になってくれるような経験豊富なデザイナーを採用したい。しかし応募してくださるデザイナーが提示する作品は明らかなキャリア不足を感じさせるものばかり・・このギャップをいかに埋めるか、ポテンシャル採用も視野に入れながら面接や応募者とのやりとりを繰り返していましたが、けっこうな金額を費やし年間で力を入れてやってきた採用活動が実を結ぶことはありませんでした(涙)。
フリーランスとして「やれてしまう」現状
ここ数年の間に一般企業や制作会社でwebデザイナーとして数年間ある程度経験を積んだあと、簡単にフリーランスとして活動していける土台がかなり整ってきているという印象を受けます。フリーランスに仕事を紹介する専門のエージェントまで出てきました。
フリーランスとしてやっていくのに一番大事なことはデザインスキルではなく、「継続的に仕事がある」ということ。数年前までは自分で仕事をもらいにいく営業力と仕事を振ったり振られたりするためにデザイナー間の横のつながりが何よりも重要でした。
しかしエージェントが登場したことで営業力と横のつながりがそこまで重要ではなくなってしまったんですね。実際に前職でもボク以外でフリーランスとしてやっていくという理由で退職したスタッフは何人もいました。それくらい独立してやっていくことが気軽に決断できるようになっているんです。
twitterがさらにフリーランスを後押ししている
さらに最近はSNSのtwitterを仕事に活用しようとしている人が増えましたね。昔は企業アカウントくらいでしたが、今は一般人でも多くの人が仕事に活用しています。twitter内で「フリーランス」で検索とかけると、実際にあらゆる職種でフリーランスとして活動されている人やフリーランスのノウハウをツイートやnoteで提供している人や書籍の紹介などのあらゆる情報がインターネット検索よりも探す手間なく多く見つけることができるんです。
その上、いまの時代を牽引する若手起業家たちがフリーランスとしてやっていくことを推奨していたりしていて、「働き方改革」を含めデザイナーとしてどう働くべきなのかを考えさせられるんですね。
twitterを見ていると過去の雇用形態に捉われずいろんな働き方をしている人を見かけます。中には「無職」を売りにしてスポンサーをつけて活動している人まで・・新しい仕事の見つけ方ができるという活用のしかたもあります。それくらいtwitterは今やリアルな情報が集まる場所になっているんですね。
これからは「育てる」という考えをまず持つ
このように、デザイナーが会社に勤めずともやっていける方法が巷にあふれていて、ひとつの企業に常駐させるには無理がある時代になってしまいました。それでもデザイナーのほうから一般企業で勤務したい!という方もいらっしゃるかと思いますが、それは本当に少数だと思います。
これから企業は「良いデザイナーを採用する」のではなく、「採用した人材を良いデザイナーにする」という「育てる」発想が必要になってくると思います。デザイナーが育つにはそれなりの日数も経験も必要にはなってきますが・・教育のためにフリーランスデザイナーを外部顧問として招き入れるという手段は有効だと思います。ボク自身もデザイナー育成ということにとても興味があるので、よかったら一度ご相談いただけたらと思います。
はじめましてBUROKIです。
ベンチャー企業にて11年間webやグラフィックデザインとブランディング経験を経て、2019年5月よりフリーランスデザイナーになりました。完全独学でフリーランスになった異色の経歴の持ち主だと思います(笑)
制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。デザイン制作のご依頼やお問い合わせなども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
ベンチャー企業でマスターデザイナーとして働いた後、フリーランスになりました。制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。制作のご依頼なども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
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