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高年齢層の人たちにもわかりやすくシンプルに。竹本工務店のロゴデザイン
2020.06.20.
2020年5月に依頼あって、今月に制作、納品したできたてほやほやのロゴデザインの制作実績です。今年から開業された大分県の「竹本工務店」さまのロゴを制作させていただきました。
のぼり刃物店さんのロゴから発注につながる
制作依頼をくださった竹本さまとは直接的な面識はなかったのですが、ボクが普段からよくデザインさせていただいている「のぼり刃物」さんと以前から道具の購入などでお付き合いがあったそうで、のぼり刃物さんのロゴデザインを見て気に入ってくださってご連絡をくださいました。
ボクがデザインしたものがクライアントさまのお客さまにも気に入っていただけて、そこからさらにご依頼をいただく・・デザインが繋げてくれたといっても過言ではないので、ボクとしてはすごく嬉しかったです。
デザイナー冥利に尽きますね・・
まったく面識のない人と制作に関するやりとりをする機会は増えてきていますが、竹本さまのように面識はなくともデザインでつながってくださった方とのコミュニケーションは、想像以上にスムーズで有意義でした。
はじめにいただいたご要望
ロゴの制作はひとつの制作物のみで表現しなければいけないので、制作に入る前の段階のコミュニケーションがより大切です。
クライアントさまがどんなロゴを必要としているのか、ボク自身が把握できるまで質問を繰り返しながら、まずはクライアントさまに対する理解を深めていきます。その中でキーとなるワードが出てきたので下記にまとめると・・
- 40代以上の方がターゲット
- 「大工」とわかるようなもの
- 伝統技術を大事にした家づくり
- 手道具を使用している
- シンプルなデザイン
- 文字で何かを表現
- 現在は内装(リフォーム)がメイン
などが洗い出されました。
とはいえ、ボク自身工務店や大工さんのことをそこまで知っているわけではないので、ここからリサーチしながらアイデアを形にしていきます。
リサーチしながらキーワードを元にラフ案を描く
もうすでに世の中には大工さんの会社や工務店のロゴデザインは多数公開されています。
どんなロゴが工務店のデザインとして制作されているのかのリサーチはもちろんですが、頑張って制作したロゴデザインがかぶらないこともすごく大事。なのでボクはロゴをデザインするときは絶対にリサーチをすることにしています。
まずはアナログに。紙とペンでラフ案を出す
リサーチしながら思いついたアイデアや、クライアントさまとのコミュニケーションを思い出しながらスピーディに形にするためにまずは紙とペンを用意し、簡単にロゴデザイン案を描き出していきます。
この工程ではとにかく数を出します。適当でもダサくても間違えていても全然よくて、数を出すことが何より大事です。一人ブレストみたいなものですね。どんどん出していけるのは紙に描くという作業のいいところ。これをPCでやるとすごく時間がかかってしまいますし、何よりアイデアを忘れてしまう可能性すらあるので、やっぱり紙とペンがおすすめです。
ラフ案の中で要望に沿っていてかつデザイン的にいいと思ったものをスマホで撮影し、わかりやすいように各案ごとに分けてトリミングし、アイデアを明文化したものとセットでクライアントさまに送ります。
目に見える形として共有すると、新たなアイデアが出る場合もある
これは人間全般にいえることですが、何もない状態ではあまりイメージができなくても、何か小さなものでも形として見ると、ふと思いがけないアイデアが浮かんだりするものです。なのでボクはなるべく初期の段階からクライアントさまに制作物を共有するようにしています。
共有する段階が早ければ早いほど修正に時間がかからないし、双方にとって納得のいく制作物になりやすいというメリットがあるので、デザイナーさんはぜひ試してみてください。
今回のロゴデザインの場合、ラフ案を提出させていただいた時点でロゴの方向性が定まったので、次はPCを使った制作工程に入ります。
イラストレーターで清書・データ化
ここまでの工程を経て、ようやくグラフィックソフトのillustrator(イラストレーター)を立ち上げ、本格的にロゴ制作を開始します。
ラフ案で基本的なロゴデザインが決まっているのでPCでちゃんとしたロゴにしていくのですが、手描きとPCでの出来栄えに差が出ることもしばしば・・。つくってみて「あれ?」みたいなことはよくあります。完成品のロゴのほうがよりいい出来になるように、細かい部分を整えつつ、さらにアイデアを取り込みつつ制作を進めていきます。この辺はグラフィックソフトの使用スキルが必須ですね。
紆余曲折を経て、竹本工務店さまのロゴデザインが完成しました。
竹本さまからいただいた要望のなかでもターゲット層に直接関わってくるであろう「わかりやすさ」に重点を起き、手道具の代表的なイメージのあるハンマーで竹本工務店さまの頭文字である「竹」を表現したロゴマークデザインにしました。
ハンマーをふたつ並べて「竹」を表現しつつ(実はハンマーも左右で少しだけ形が違うようにしています)、竹細工をイメージして加工した屋根を上に配置することで、「大工」や「家づくり」、「工務店」を想起させるロゴにブラッシュアップ。昔ながらの伝統技術を大事にされている方なので、老舗感も意識しながら慎重に制作を進めました。
さらにロゴマークのデザインだけでなく文字(タイプロゴといいます)にも着目し、「竹本工務店」の漢字にもパーツを組み合わせたようなアレンジを施し、ロゴとしてのオリジナリティを向上させました。
いろんな媒体で使えるようにバリエーションも制作
ロゴを形にできたら、バリエーションを制作してみます。
今はロゴの使用用途も幅広くなってきているので、横型で使った場合や縦型で使った場合、SNSでのアイコンとしての見え方、マークのみ配置した場合など・・様々な使用ケースを想定したバリエーションをデザインしていきます。
使用しているカラーがネイビーなのは、竹本さまが藍染の色が好きなのでという指定があったのと、日本の伝統を表現するに打ってつけの色だなと思ったからです。東京オリンピックのロゴのカラーもそういった理由で使用されていましたよね。
画像の上に使用することもあるので、使用するカラーで反転バージョンもセットで用意しておくことはもはやデフォルトですね。
めでたく納品完了!
ロゴデザインとバリエーションを形にしたあと、完成画像を再度クライアントさまに送ります。
このときに大切なのは、「なぜこのデザインにしたのか?」をしっかりと説明をすることです。ラフで共有しているとはいえ、完成品として見ると見え方が違ったりすることはよくあるので、再度説明しながらデザインを伝えます。そうすることで納得感も得られます。
その後は細かな修正が少しあったものの、OKをいただけてひと安心。本当にスムーズに制作・納品が完了しました。これからの門出にロゴデザインという形ではありますが、少しでも貢献できたら何よりです。これからも応援させていただきます!ありがとうございました。
はじめましてBUROKIです。
ベンチャー企業にて11年間webやグラフィックデザインとブランディング経験を経て、2019年5月よりフリーランスデザイナーになりました。完全独学でフリーランスになった異色の経歴の持ち主だと思います(笑)
制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。デザイン制作のご依頼やお問い合わせなども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
ベンチャー企業でマスターデザイナーとして働いた後、フリーランスになりました。制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。制作のご依頼なども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
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