テンプレートとしてつくる。宅麺.comのリーフレットデザインリニューアル

以前コーポレートサイトを制作させていただいた「宅麺.com（ドットコム）」でお馴染みのグルメイノベーション株式会社さま。

昨年の制作になりますが、宅麺.comで注文された商品に同梱する1枚もののリーフレットをデザインリニューアルさせていただきました。

既存リーフレットの課題

ご依頼いただいたときには既に同梱しているリーフレットがありました。

しかし、下記のような課題を抱えられていました。

などなど・・。
これらの課題を解決したいということと、コーポレートロゴやwebサイトをリニューアルしたタイミングなので、リーフレットもそれに合わせた形でデザインを一新したいというご依頼でした。

デザインの良し悪しは置いておいて、僕がこのリーフレットを見た感想は、確かに写真のインパクトが小さく、カラーやフォントを多用しすぎていてややまとまりがない印象を受けました。

宅麺.comはさまざまな種類のラーメンを取り扱っており、ラーメンによって成分や作り方も違います。ひとつのデザインに各ラーメンの情報を当てはめる必要があるので、グルメイノベーションさま側でも編集ができるように、幅を持たせたテンプレートとして制作することにしました。

テンプレートとして制作

今回の制作はデザイナー側のみで完結させられるデザインではなく、あくまでデザインテンプレートとしての制作なので、気をつけなければいけない点がいくつかあります。具体的にはまたブログに詳しく書こうと思っていますが、クライアントさま側の制作環境と合わせたデザインでつくらないといけません。

なので制作を開始する前にクライアントさま側の環境の情報をヒアリングし、その範囲の中で制作していきました。

進捗報告しながらブラッシュアップしていく

今回の制作は先方さま側での編集が必要になるので、こちらで提案したものですぐにOKが出るわけではなく、進捗報告をしながら、何度もコミュニケーションを重ねながらの制作となりました。

表面のデザイン

まずはリーフレット表面のデザインです。
※記載されている写真やテキストはサンプルです。

下記の項目に注意を払いながら制作しました。

ラーメンの種類が豊富なのでアイキャッチとしてまずラーメンの写真に目がいくように大きめに配置。店によってイメージや装飾が異なるので既存リーフレットにあった背景の模様などのデザインは使用しないようにしました。

フォントもラーメンの名前に使用する明朝体以外はクライアントさまから指定されたフォントだけを使い、カラーと文字サイズはクライアントさまが比較的容易に編集できるように極力絞って複雑にせず、シンプルな構成にしていきました。

苦労したのはレイアウトや余白の設定で、記載する情報量によってどうしても余白の有無はできてしまうのですが、載せるべき情報と一番多い情報量に考慮した上でレイアウトを定めていきました。

裏面のデザイン

続いてリーフレット表面のデザインです。
表面は写真を中心にデザインを考えましたが、裏面はテキストを中心につくっていくデザインとなりました。

今回のリーフレットの場合、裏面で一番大事なことは「読ませること」で、文字サイズは大きめにカラーは抑えつつ、余白・字間行間や注意書きとのバランスなど、クライアントさまと話し合って何度も調整しながら機能性を高め、最終的なデザインを固めました。

自分が注文して自宅でラーメンを作るとき、調理方法は絶対に読むことになるので読みやすい構成を考えながら、既存のリーフレットに慣れているお客さまもいらっしゃると思うので、あまり構成を変えないほうがいいのではないか？と既存の構成を踏襲しながら制作することにしました。

全体的にはじめに提案させていただいたデザインはもう少し装飾などしていたのですが、デザイン性より機能性に優先度を振り切り、カラーやデザイン要素など、かなり削ぎ落としたシンプルなリーフレットとなりました。

新リーフレット同梱がはじまったようです

そして先日ご連絡をいただき、旧リーフレットの在庫がなくなったタイミングで今回の新リーフレットに切り替わったようです。

注文された方がtwitterでリーフレットが変わったことを画像付きでツイートしてくださっていたり、評判は上々みたいで何よりです。僕も近いうちに注文させていただき、実物のリーフレットの出来栄えを確認したいと思います。

今回もご依頼くださり、ありがとうございました。