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まずは見積りより提案力を。フリーランスやデザイナーの見分け方教えます
2019.06.16.
元号が令和になったと同時にボクは「フリーランス」というものになり早1ヶ月半。デザイナーとしてのキャリアはそれなりにあるものの、フリーランスとしては1年目、まだまだ駆け出しです。
日々制作をしながらフリーランスという働き方についてや周囲からのフリーランスに対する印象、制作を依頼してくださった方からの印象、他のフリーランスの人たちの発信などを見てきました。見てきて思ったのは「フリーランスって間違いなくひとつの括りにされているな」ということです。
皆さんはフリーランスにどんな印象を持っていますか?
フリーランスといえば会社に属さず個人事業主として活動し、時間やルールに縛られず気軽に自由に仕事している人たち・・なんとなくそういう印象ありますよね。ボク自身も今は会社に属さずに個人としてデザイン制作させていただいており、自宅を主な仕事場にしています。
ですが、当たり前のことですがフリーランス全員がそうではありません。ボクのように長年勤めた会社を退職し、いちデザイナーとしてよりデザインやたくさんのクライアントさまと向き合うために個人事業主になったケースもあれば、デザイン以外の仕事をしながら副業としてやっている人、家事や子育ての空いた時間にやっている主婦の人、職業訓練校webデザインコースを修了した人など様々です。
「フリーランス」とひと言で言っても動機や活動内容、デザインスキル、環境は千差万別です。なのに全員が同じ括りにされてしまっている。ボクはいまそこにすごく違和感を感じています。
ボクはクライアントさまとボクの間にデザインが存在するなら双方が幸せにならないと意味がないと思っていて、フリーランスという立場は本当に「win-win」な関係のバランスが保てているのだろうか?と疑問を持ち始めています。なので今回はこれからデザインを誰かに依頼しようとしている人や困っている人に向けて、少しでもクライアントさまがデザインというものを知って、その上で良い依頼ができて、良いデザインが生み出されるように、フリーランスやデザイナーの見分け方を書いてみようと思います。
フリーランスといえども、いろんな人がいるんです。
デザイナーが掲載している作品は参考程度にとどめたほうがいい
ボクのところにも「デザインが素敵だった」「作品が素晴らしいので」という理由でデザイン制作依頼をくださる方は多くいらっしゃいます。それはもちろんすごくありがたいことです。ですが、どのデザイナーにもいえることですが掲載している作品は過去のものであり「完成品」です。その作品を見ただけでは、
- どこまでデザイナーとして関わっているのか
- どのくらいの時間をかけたのか
- どのような思いや考えで制作されたのか
などがわからないわけです。
特にwebサイトは顕著で、webサイト制作にはデザインだけではなく、
- デザイン
- コーディング
- プログラミング
- 写真、動画撮影・編集
- コピーライティング
- マーケティング、SEO(※集客が必要な場合)
など様々な制作工程があります。
webサイトの種類も一般のサイトからEC(通販)サイト、ニュースサイト、プロモーションサイトなどに分けられ、サイトの種類によって制作工程の比重が変わります。
デザイナーがすべて担当して制作しているケースは本当に稀で、デザイナーによってはデザインしか担当していない、またはコーディングのみ担当したケースもあり、そこの説明がなされないまま自分の作品として掲載している場合もあるのです(関係ないですが会社員時代、デザイナー採用のとき本当に苦労しました)。
それに、デザイナーといえども一人の人間です。
載せている作品がとても素晴らしいものであったとして、これから先も同じようなクオリティのデザインを生み出せるかというと必ずしもそうではないと思います。もしかしたら偶然の産物かもしれないですし、むしろ今は感性が退化しているかもしれない・・なので掲載されている作品を100%鵜呑みにしすぎず、あくまで参考程度に留めておくほうがいいと思います。
判断すべきなのはデザイナーからの「提案力」
ではなにで依頼するか否かを判断するのか?という話ですが、それはひとつしかありません。デザイナーからの「提案力」です。少し前にヒアリングのブログにも書きましたが、提案力こそがデザイナーやフリーランスの力量が浮かび上がる最大の要素だと思います。
はじめに見積もり依頼をせず、予算を提示する
クライアントさまが依頼をくださる時に多いのが「自分のホームページをつくりたいのですが見積もりをお願いします」というメールです。これだけでは金額のみしか提示しようがないです。前述したとおりフリーランスにはいろんな人がいて、子育てや家事の傍らで制作されている人は制作費用は低めでしょう。職業訓練校を終了されたばかりの初心者に近い人なら勉強代という名目で「お金なんかいりませんよ!」と言ってくれるかもしれません。その場合は無料ですよね。
この依頼のしかたで判断できるのは「金額」だけです。
提示される金額が高いか安いか。街で売られている商品の金額設定には理由があるように、デザイナーが提示する金額にも理由があります。なのでいきなり見積もりを依頼するのではなく、まずは予算を提示しましょう。
簡単に例を挙げると「予算は●●円なのですが、自分のお店のホームページをつくりたいと思っています。こういうことがやりたいのですが、どのようなホームページをつくってくれますか?」といった内容で依頼されたほうがいいかと思います。そこからコミュニケーションを開始します。
とにかくどんどん質問しましょう。どんなアイデアでも投げてみて、「どう思いますか?」「これに対してご意見お願いします」などを最後に付け加えます。それに対して返ってくる提案でその人に依頼するか否かを判断したほうがいいです。予算によって可能なことや不可能なことなど出てきますが、提案できるということはあなたのつくりたいものをちゃんと理解していて、より良いものにできる力があるということなのです。
提案力のないデザイナーは良いデザインができない
逆に言うと、クライアントの要望に応えられない、提案できないデザイナーはキャリアがかなり浅い可能性があるので要検討です。
いくら制作費用が安くても良いデザインがつくれないなら「ただ安いだけ」のホームページが出来上がります。それでは結局誰も幸せになれないんですよね。フリーランスは「手軽に依頼できて費用を抑えられる便利な存在である」というイメージはもう払拭するのは困難ですが、もう少し詳しく見ようとするだけでいろんなものが見えてくるはずです。
本当に良いデザインがクライアントとデザイナー双方にとって良い状態で生み出されるように、これからも努力して発信します。
はじめましてBUROKIです。
ベンチャー企業にて11年間webやグラフィックデザインとブランディング経験を経て、2019年5月よりフリーランスデザイナーになりました。完全独学でフリーランスになった異色の経歴の持ち主だと思います(笑)
制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。デザイン制作のご依頼やお問い合わせなども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
ベンチャー企業でマスターデザイナーとして働いた後、フリーランスになりました。制作実績やインハウスデザイナーのことなど日々更新しています。制作のご依頼なども受け付けてますので、なんでもお気軽にご相談ください。
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